【Solaris】権限(パーミッション)を理解しよう

今回はSolaris(UNIX)を扱ううえで重要な権限(パーミッション)について紹介します。

各ディレクトリやファイルには権限を設定することができ,必要なユーザへ必要な権限を設定することが可能です。

ありがちな「Permission denied」も,本稿を理解できれば見直し観点も分かってくるかと思います。

ぜひとも理解しましょう。

目次

前提知識

パーミッション

ファイルやディレクトリ(以後,「オブジェクト」と表記します)へのアクセス権限のことです。

読取り(read),書込み(write),実行(excute)の3種類あります。

本機能を利用することで,特定のユーザにオブジェクトへ許可する操作を設定することができます。

パーミッションの説明

確認方法

「ls -l」コマンドを実行することで,特定のオブジェクトに対する現在のパーミッションを確認することができます。

表1 表示項目詳細
#項目表示備考
1オブジェクトタイプディレクトリ(d),ファイル(-),シンボリックリンク(l)の3種類
2パーミッションrwxr-xr-x
3ハードリンク数1
4所有オーナー名oracle
5所有グループ名oinstall
6サイズ130単位は「Byte」
7タイムスタンプJun 1 12:00
8オブジェクト名test.log

今回特に重要となるのは,#2「パーミッション」,#4「所有オーナー名」,#5「所有グループ名」です。

見方

ファイルの場合

パーミッションは「rwxr-xr-x」のように9文字で表現します。

3文字で1ブロック構成となっており,それぞれのブロックで「所有オーナー」,「所有グループ」,「その他のユーザ」に対する権限を表しています。

パーミッション記号の意味は以下の通りです。

表2 パーミッション記号の意味(ファイル)
#記号意味数値備考
1r読取許可4ファイルの閲覧
2w書込許可2ファイルの上書き
3x実行許可1ファイル(スクリプト等)の実行
4未許可0

パーミッションは3文字で1ブロック構成になっている。

ディレクトリの場合

パーミッションの表現方法は「ファイル」と同様ですが,意味は異なります。

表3 パーミッション記号の意味(ディレクトリ)
#記号意味数値備考
1rオブジェクト一覧取得4
2wオブジェクトの作成や削除2
3xカレントディレクトリ設定1
4未許可0

具体例

パーミッションが「rwxr-xr–」となっている場合,それぞれのユーザで可能な操作は以下の通りです。

表4 各ユーザの可能な操作
#ユーザ種別読取り(r)書込み(w)実行(x)備考
1所有オーナー許可許可許可
2所有グループ許可未許可許可
3その他のユーザ許可未許可未許可

パーミッションは,ブロックごとに「許可」の「数値」(表2・表3参照)を加算して表現することもあります。

イツキ

「rwxr-xr–」の場合は「754」だよ!

まとめ

今回はSolaris(UNIX)の権限(パーミッション)について説明しました。

適切な権限を付与することで,オブジェクトの適切な保護にも繋がります。

普段は何となく設定していたとしても,ぜひ理解して適切な権限を付与できるようにしましょう!

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イツキ
               

24年度からITフリーランスとして事業開始。インフラエンジニアとして,サーバ設計・構築やミドルウェアの設計・構築に従事。

本業の傍らで,仕事だけでなく日常生活でも役立つPCに関する様々な情報を発信中!                

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